例1)前歯に問題がある場合
 @上顎前歯内側傾斜(メタルボンド作製時の問題を含め)

   30代男性
 15年前に前歯を入れ替えてから耳の前と側頭部が圧迫されて痛い。口が開けにくい。
顎関節の検査
鼻の穴が左右不対称。右関節が内側に入っている。
鼻腔底左上がり。鼻中核が右に弯曲。下顎の正中が左に
寄っている。
上顎の前歯が舌側に傾斜している。
下顎が上顎の前歯にあったって後退している。
頸椎が直立している。


左右とも顎関節が後ろに圧迫されている。外耳道が小さくなっている。特に右。
診断としては本来的に前顎面が右にずれているが、上前歯の歯を入れ替えてから左の奥にずれて、顎関節症が出てきた。治療方針としては拡大床と矯正用ボタンで上下の歯列の拡大と下顎の前方への誘導。
症状が改善し、性格的に明るくなられました。
現在、顎の位置が低いので矯正後歯列不正再発が考えられるので臼歯部の咬合拳上を考えています。
 A前歯部乱杭
      ↓
  下顎を後方偏位(後ろにずれる)させる要素となる
      ↓
  下顎を後方へ偏位させる途中で奥歯に咬合干渉が発生する
      ↓
 B歯周病やエナメル質の亀裂による虫歯が発生する
      ↓
  後方または後上方偏位(ずれ)した状態のまま単発的な虫歯治療(奥歯は噛み合わせが低い状態のまま治療される事が多い)
      ↓
 C顎関節の骨損傷・関節円板の損傷・関節雑音
  前頭部頭痛
  前歯部のぐらつき
  噛み合わせの不安定感
以上のように、前歯の問題が奥歯へ波及していきます。

具体的な治療方法
 @A適正な冠を入れる、又は矯正治療
 B適正な顎の位置で、虫歯の治療を行う必要があります。
 C前歯の問題が奥歯まで波及し、顎の関節の損傷などが見られる場合は、矯正治療を含む前歯・奥歯の再治療が必要となる事が多く、従って治療費及び治療期間も多くなります。

例2)両側奥歯の噛み合わせが低い場合
 奥歯を抜歯したまま放置した
 噛み合わせの低い義歯を入れた
 
例3)左右の噛み合わせの高さに差がある場合
 片側の奥歯を抜歯したまま放置した
 片側に噛み合わせの低いブリッジが入っている

治療前:下あごが後退しているため顔の不調和、右目が小さく、口角にしわ
治療後
治療前の口の中:上の前歯が内側に入っているために下あごが後退している 下顎前歯列のスペース不足
治療中
治療後

治療前と治療中
治療後 
上顎が拡大され顔立ちが良くなり、下顎が前方に出て良く噛めるようになりました。

50代女性
治療前:ひどい花粉症と肩こりがひどかった。顎がガクガクする。首が歪んでいる。左右の眼の大きさが違う。
治療前
治療後に整体も受けたところ
治療後:花粉症が楽になり、肩こりもほとんどなくなり、顎もガクガクいわなくなりました。首もかなりよくなりました。

噛み合わせ治療

噛み合わせをととのえると、
笑顔がとってもきれいになります。

噛み合わせは、首・肩・目・鼻・耳・腰・膝と関係があります。
又、顔の歪み、姿勢、いびき、呼吸とも関係いたします。
早期発見、早期治療は一番安上がり。
顎は顔の中のほんの一部分であるように思えますが、
顔面の7割は上顎と下顎です。噛み合わせを整えると
顔のバランスが整い、とても自然な顔立ちになります。

こんな方におすすめします。
 ・口もとのゆがみが気になる方
 ・口もとを開ける時、あごの付け根から音がする方
 ・どこで噛んだらいいかわからない方
 ・顎がはずれやすい方
 ・抜歯、矯正後口が開きにくくなった方
 ・抜歯、矯正後腰が痛くなった方
 ・原因不明の歯の痛みや、しみる方

まずは、噛み合わせ診断を。
 @問診:現在の歯の状態についてお聞かせください。
 A体表検査:カラダ全体の検査を行います。
   例…股関節のズレなど
 Bレントゲン診査:正面・側面
 Cあご関節診査:あご、歯、根のX線検査、顎関節運
   動の検査、顔面骨格の検査を行い、あごの痛み
   などについて調べます。
 D噛み合わせ診査:あごの筋肉のリラックスした噛み
   合わせ状態を見つけます。リラクゼーションバイト
   といいます。
 E診断:あごのずれを3次元的に調べ、どのように治
   療すればいいかを、分かりやすくご説明します。

治療は、十分にご理解いただいてから。
 @仮歯を入れる:以前に治療された際のかぶせもの
   (金歯など)を強化プラスチック製に入れ替えます。
 A歯列矯正とあご補正:歯を抜かずに、矯正器具を
   使って毎日少しずつ並びを整えながらあごの位置を
   補正いたします。*ご希望の方のみ
 Bかぶせものをやり直す:広くなったあご関節の形や
   動きにあわせて、ぴったりサイズで作ります。
 Cアフターケア:半年から1年かけ、あご関節の形と位置
   が回復していくのにあわせて、噛み合わせを調整して
   いきます。これが最も重要なステップです。

噛み合わせが悪いと、身体にどんな影響を及
ぼすのか。

 ・下図の様に下あごは多数の筋肉で頭蓋骨・舌骨・肩甲
  骨につながっていて宙吊りの状態といえます。その要と
  なっているのが歯なのです。

噛み合わせのバランスが崩れることによって筋肉のバランスが崩れ、顔の歪み・肩こり・頭痛などの症状が出ることがあります。
下顎が右にずれて右の顔のゆがみがあります。
もちろん顎の関節も損傷されます。またこの顎関節の筋肉のアンバランスは年数を経て徐々に下降し腰痛や膝の痛みにつながることもあります。又、正面から上顎が狭いと鼻閉、口腔内が狭いと舌が喉に落ち込み、いびき・2重あごの原因になります。

 ・肩こり
  顎関節の異常によって、肩の筋肉に負担がかかって
  いる状態です。肩こりの原因がわからない場合には、
  顎関節症によるものである可能性があります。
 ・耳の痛み
  口を開けるたびに耳が痛くなり、「カクカク」「シャリシ
  ャリ」といった音がするようなら、顎関節症の疑いがあ
  ります。
 ・頭痛
  慢性的な頭痛が続き、頭痛薬などを飲んでも治らな
  いのであれば、顎関節症が原因で頭部に負担がかか
  っている可能性があります。
 ・虫歯・歯周病
  噛み合わせが悪くなることで歯と歯の間に生じた隙間
  に細菌が入り込み、虫歯や歯周病にかかりやすくなり
  ます。
 ・消化器官へのダメージ
  食事をよく噛めなくなるため、食べ物の消化が悪くな
  り、結果として消化器官に大きな負担がかかります。
 ・重心の変化
  噛み合わせが悪くなると、後頭全体の筋肉が変化して
  バランスが崩れます。
 ・全身の痛み・歪み
  重心がずれると、そのずれを調整するために全身の
  筋肉が動き、結果として肩こりや頭痛・腰痛などの
  原因となります。
 ・精神的負荷
  本来、歯ぎしりはストレス発散のために行われます
  が、噛み合わせが悪い状態で歯ぎしりをすると、さ
  らにストレスが溜まる原因になります。

 ・鼻の症状
  花粉症がひどくなります。花粉症はアレルギーも原因
  していますが、長年寝ている間の顎を狭める動きによ
  って上顎が狭くなり鼻の容積が小さくなります。

  上記のような症状をお持ちで原因がわからない場合、
  顎関節症を疑ってみてください。当院で検査しますの
  で、お悩みの方はお気軽にご相談ください。

噛み合わせが悪くなったことによる症状
 @お口の症状
  ・歯がしみる(虫歯ではない歯がしみる、神経の処置
   をした歯がしみる、しみる歯があちらこちら移動す
   る)
  ・噛み合わせが不安定
  ・急に歯がぐらついてきた
  ・頬や舌を噛んでしまう
  ・噛みしめる癖がある(顎周辺の筋肉にこりや痛みが
   ある)
  ・歯ぎしりをする
  ・片側だけを多く使ってものを噛む
  ・いびきをかく(下顎が後ろに行くため舌が喉に下り
   呼吸しにくくなる、睡眠時無呼吸症候群との関連)
  ・歯並びが気になる
  ・よく噛めない
 A顎の関節周辺の症状
  ・口が開けづらい
  ・顎の周辺に痛みがある
  ・口を開けたり閉めたりする時、顎の関節で音がする
  ・朝起きた時、顎の周辺の筋肉に疲労感がある
 B後頭部の症状
  ・しばしば片頭痛がある
  ・耳鳴りがある
  ・めまいがある
  ・視力低下、涙眼、ドライアイ
  ・鼻づまり
  ・顔が歪んでいる
  ・えらが張っている(片側または両側)
  ・飲食物を飲み込みづらい、むせる
  ・首を回しづらい
 C肩周辺の症状
  ・肩こりが強い
  ・腕を上げる(回す)と痛い
  ・肩甲骨周辺が張った感じ
 Dその他
  ・あまり熟睡できない


●噛み合わせと顔
 ・顎は顔の中のほんの一部分
  であるように思えますが、
  顔面の7割は上顎と下顎です。
  噛み合わせを整えると顔の
  バランスが整い、とても自然な
  顔立ちになります。
●歯ぎしり
 ・他人の歯ぎしりは気になるものですが、睡眠中の自
  分の歯ぎしりは誰かに指摘されなければ気が付か
  ないことの方が多いものです。睡眠時の無意識下で
  なされる強い歯ぎしりや食いしばりにより、歯の摩耗・
  破折、歯周病の悪化や顎関節の破壊が起こると考
  えられます。
  改善には寝る時のマウスピースがおすすめです。
  ストレスの解消、あごのストレッチ噛み合わせが原
  因の歯ぎしりは噛み合わせを治すことが大事です。
 ・20〜30代の若い女性に多いといわれる顎関節症。
  これは口を開けるとカクカク鳴ったり、痛んだり、そ
  もそも口が開けづらかったり、といった症状が特徴の
  疾患です。顎関節症になると顎だけでなく、別の部分
  にも影響が出ます。